主に岩手県九戸村から旧山形村のエリアで、山守集団「九戸山族(くのへさんぞく)」の一員として活動されている「ヒロさん」こと、鎌田 博栄(かまた ひろえい)さん。 山守(やまもり)とは、同じ山を仕事の場所とし、その山を管理、整備して樹木の成長を促せるようにほんの少し手を入れながら生計を成り立たせる仕事です。 今回ご縁があって、ごはん屋たまりのスプーンを拵えていただきました。 ヒロさんからのメッセージを添えます。
「私自身が、この生業ゆえに山の樹木の命を終わらせているのですが、そこには憚りながらも山への愛情を持ち感謝の念を持つことを大事にしています。だからこそ、山での命を終えた樹木が形を変えることにより、新たな役割を持ち、誰かの役にたつことができる、その一端を担わせていただくことも、生業としています。この度のスプーンの原料となった樹木も私が自分で山から切り出してきました。 『生きることは食すること』『大いなる命の流転の中で生かされている自然への感謝』『樹木も人も自然界の一部でありすべてに無駄な命などない』そのようなことを考えながら、一本一本手作業で作らせていただきました。ぜひ、それぞれの個性を感じながら、お使いくださいませ。」
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